あっくん

ファクトリー・ウーマンのあっくんのレビュー・感想・評価

ファクトリー・ウーマン(2010年製作の映画)
4.8
最近心から引きずる作品レビューを中心としていたので、今回は元気の出る実話をチョイスしました🎶
頑張る女性達は必見です🌟(*´ω`*)

🪧あらすじ
1968年5月28日ロンドン東部にあるリバー工場の縫製部では、女性のミシン工たちが車のシート用の皮部品などを縫製をしていた。
女性工員たちは重要な部署で自分達の技術力に誇りを持っていますが、会社からの報酬はその実力と見合っておらず、女性工員達の不満は爆発寸前💦

女性工員達は女性というだけで、会社が格付けする“非熟練労働者”という立場に納得いかない状態に。
なぜそう分類されているのか、工場の上層部に質問を投げかけ回答を待ちましたが、期日が過ぎても何も答えは出なかった。

労働組合アルバートが工員リタに採決を委ねると、彼女は作業台の上に乗り“実力行使”の時が来たと切り出し、予告通り時間外労働を拒否し、全日ストライキを決行することを全快一致となった🌟

男VS女
「男女同一賃金」を賭けた時間無制限一本勝負
💥FIGHT💥ヽ(`Д´)ノ

🪧感想
スカッとした爽快感✨✨(*´艸`*)
そしてカッコイイ✨✨(≧∇≦)
勇気をもらえる作品ですね🌟(๑•̀ㅂ•́)و

実際の話として…
・ロンドン東部の町ダゲナムは自動車産業の中心地でアメリカの自動車会社フォードの工場もダゲナムにあり、当時の車は庶民の必需品であり、ここから1日3000台を生産しています。
それを支えたのが5万5000人の男性工員と僅か187人の女性工員であり、支給される男女の賃金に格差があった事からこの物語が始まった…。

明るくコミカルに描いているので、実話としてはとても観やすいと思います✨
ストを起こして自分の仕事場や家族の事も犠牲にして悩みながらも、自分の意志を貫き通し続ける勇気に感服✨
飾らない自分自身の意見でしっかりと伝える事の大切さ…そうしたら、周りの心に必ず伝わるはず🌟(๑•̀ㅂ•́)و

現代社会も完全に平等になった訳でもなく、未だ女性的立場の不平等な事も見られるが、こういった実話によって未来は確実に変わった事は事実です。
そういった意味では、本作はとても重要な実話かと思います🎶
現在レビュー100位という少ないのが本当に勿体ない作品なので、多くの方に観て頂きたいです🌟

因みにストライキ+英国要素としてお気に入りの名作としては“リトル・ダンサー”や“パレードへようこそ!”✨✨
こちらも観てない方は超オススメです🌟

🪧キャラクター
こういった実話は個性派なキャラクターが魅力的✨

・女性工員達
60年代レトロファッションを身につけて工場まで自転車で通う女性労働者達は、換気の悪い仕事場の影響で仕事中一部は上半身肌着になって働く姿には驚き💦Σ(゚Д゚)

その中で普通の主婦ながらも、自分の意見を的確に発し、男性陣に堂々と発言できる素質とその度胸はリーダー的存在感にピッタリなリタ🌟(サリー・ホーキンスがハマり役✨)

他にも、個性派揃いの工員として、
おしゃれ好きのブレンダ。
モデルを夢見る若手のサンドラ。
PTSDの夫を抱える縫製部の班長のコニー。

・味方の女性達
工員だけでなく、当時は男性社会中心な政治の中で厳しく的確に意見する実在の労働大臣バーバラ・カッスルや上層部上司(敵側)の奥様リサ等、関わりが少ないながらもリタに好影響を与える印象的なキーパーソン✨

・数少ない男性の応援者達
訳ありの過去を抱える労働組合アルバートは断固として女性陣の味方に付く姿は好感🌟
少々頼り無さそうなリタのご主人は、仕事場の男性達や家庭の板挟みで複雑になりながらも少しずつ理解していく。

・男性陣
昔ながらも男尊女卑の考え方を持つ上層部の上司達。スト潰しを目論み、女性達を甘く見ているある意味気の毒な人達で、こういった古い体質の人達が社会の毒かもしれない💦

🪧キャスト
監督はナイジェル・コール(カレンダー・ガールズ、最後の恋に勝つルール)
リタ役のサリー・ホーキンス(シェイプ・オブ・ウォーター、ヴェラ・ドレイク、パディントンシリーズ)

アルバート役のボブ・ホスキンス(メイド・イン・マンハッタン、ウィル 夢をかなえる旅(自身のオススメ))

バーバラ首相役のミランダ・リチャードソン(ハリー・ポッターシリーズ、オペラ座の怪人、プリティ・ガール、ヴィクトリア女王 世紀の愛)

コニー役のジェラルディン・ジェームズ(アンという名の少女のマリラ、シャーロック・ホームズシリーズ、さざなみ)

リサ役のロザムンド・パイク(ゴーン・ガール アウトロー、幸せはどこにある、プライドと偏見)

ブレンダ役のアンドレア・ライズボロー(オブリビオン、バードマン、アムステルダム、トゥレスリー(2023年アカデミー賞主演女優賞ノミネート))

サンドラ役のジェイミー・ウィンストン(あと1センチの恋)

リタの夫役のダニエル・メイズ(1917 命をかけた伝令、バンク・ジョブ、ヴェラ・ドレイク、あなたになら言える秘密のこと)

リサの夫ピーター役のルパート・グレイヴス(EMMA、シャーロックシリーズのレストレード警部)
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