一昨年、見たイ・ジェフン&ハン・ソッキュの「パパロッティ」がとても良かったので、ユン・ジョンチャン監督の前作を。
調べたところ、2008年の本作、精神病院の話(しかも暗そう)ということでめちゃ心惹かれていたのですが、如何せん所謂韓流スター、ヒョンビン씨が主演とな・・・。
おかげさまで、2012年に日本で発売されたDVDがなんと6300円と超強気!!
そしてなぜか数を刷ってないのか、すぐに生産を止めたのか、一時期amaz◯n先生で10倍の6万円で取引されてましたがw
(こういう時に韓流スターと呼ばれる人気のありすぎる俳優さんが弊害になるんだよ・・・本人にはなんの恨みもないのに!)
というわけで1年ほど見たくてみたくてやっと観れた本作。
これと「パパロッティ」では、やはり脚本、演出面も「パパロッティ」は段違いに良くなってるな、と思いました。
本作は、博打・借金・酒浸りのどうしようもねぇ兄貴と、認知症の母親に難儀しながらも、愛をもって介護する孝行自動車整備工青年のヒョンビン씨が、精神病院へ入院してくるところから始まる。
その病院で他患者との交流やイ・ボヨン扮するこれまた幸薄過ぎる髪ボサボサ看護師との淡い交流と、精神の動きを追っていく。
いわゆる韓国映画のど底辺不幸のオンパレード。
病気、貧困、暴力、家族の崩壊。
いいよね・・・★
でも精神病院が舞台らしいもっと悲惨な何か、を入れて欲しかったかな?
(まぁそうしなかったのは監督の意図でしょうが)
精神病院描写もいい加減でしたね〜!
電気ショック与える時に看護師が患者の身体抑えてるわけねーだろw
感電するわ!
セキュリティもなってなければ警備員もいないし、薬飲む描写とかも省いてるので、ぶっちゃけ、精神病院を舞台にする必要があったのかな?と思うレベルのリアリティの無さ。
小切手の件は可愛らしかったんだけどねぇ。
意味は、ないよね。
それよりも入院前の家族の状況がどんどん悪くなっていく過程を結構バラバラに挟み込んでくる演出が一息つけるけど、もうこれ救いようがなさすぎる!!
イ・ボヨン씨のお父さんの件はリアルでしたね〜!
私も医療関係の仕事をしているのでほんとあんな感じで、本人も家族も追い詰められていくのよ・・・彼女はこれからどうするのかしら??
少し希望のあるラストではあったと思います。
でも期待値が高すぎてこんな感じで。