桔梗F

愛と復讐のマンドリルの桔梗Fのレビュー・感想・評価

愛と復讐のマンドリル(2009年製作の映画)
4.8
南米チリ発 ハードボイルド・サスペンス・アクション!が炸裂! 
凄腕の殺し屋のマンドリル。 

どんな依頼にも冷静沈着に確実に実行してきた。 彼は常にある男を探していた。幼いころに両親を殺した男… 

しかしその男の娘を愛してしまう。 
愛と復讐の狭間で揺れ動くマンドリル…

タイトルとストーリーからドB級臭プンプンですが…
まさにその通りです(笑)

で、なんでほぼ満点かって?
傑作だからです( ̄▽ ̄;)※あくまで個人的に

まず、この監督さんと主演のマルコ・サロールのタッグは
なんちゃってヒーロー映画『ミラージュ』のコンビ♪

「ラテン・ドラゴン」と呼ばれるマルコのアクションは相変わらず冴えている(|| ゜Д゜)

相手にサマーソルトキックを当てて着地できるアクション俳優は、マルコと『チョコレート~』シリーズのジージャーくらい?

ストーリーはベッタベタだが、そこに主人公が憧れる劇中の架空殺し屋ヒーロー映画『ジョン・コルト』を絡め、ハードボイルドにコメディ要素、ヒロインとの哀しきメロドラマも交え見応え十分!

アクションも『ミラージュ』の肉弾戦オンリーから、銃撃戦、関節技も取り入れ、幅が広がる( 〃▽〃)

脇役もおいしく、主人公の叔父さん、殺し屋の連絡係などの使い方も秀逸(^^)

出てくる女性はヒロインからちょい役まで超美女揃いで、チリ映画侮れず…

『ミラージュ』もまさかの展開にラストはしびれたが…
本作もまったく別展開ながら、かなりしびれます( ̄▽ ̄;)
脚本が素晴らしすぎる…天才はどこの国にいるかわからん(^_^;)

この監督さん香港アクションが大好きらしく、チリ映画ながらアクションはブルース・リーやジャッキー・チェン映画を観てるような(^-^

また『ミラージュ』同様、敵ボスにたどり着くまでに、必ず中ボスの部屋をクリアしないといけないのは一緒(笑)
どう見てもファミコンゲームのノリ♪

たぶん予算は数百万円程度で、ストーリーもドB級ですが、下手なハリウッドA級アクションより数段良質なのは保証します(*^^*)
※ただし、B級愛がないと珍作ですが…
ラストは心底やられます!
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