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きっと、うまくいくのvilljobbaのレビュー・感想・評価

きっと、うまくいく(2009年製作の映画)
4.7
文字通り、泣いて笑える映画。

イイ映画だとは聞いており、Filmarksでの評価も物凄いのでハードルは上がりまくりだったが、その期待をさらに上回る最高の映画に出会うことができた。

170分という長い上映時間の中で、しっかりと伏線が張り巡らされ、人間模様と心の動きも丁寧に描かれる脚本がマジ秀逸。
キチンと序盤~中盤に示唆された部分を踏まえて終盤で泣かせに来るので、涙は避けられない。ラストのオチは予想できてなかったので一本取られて、スッキリ大満足。
でも基本はコメディであり、辛いシーンやブラックジョークがあっても、最終的には笑顔になれるポジティブな流れ。
それでいてメッチャ楽しいミュージカルシーンも満載。
インド映画には突然歌って踊りだすというステレオタイプがあるとはいえ、本作でもまさかミュージカルがあるなんて思ってもなかった。

さらに、視聴者への人生にも熱いエールを送ってくれる。たくさんのライフレッスンを届けてくれて、かつ元気になれて、月曜日からの毎日を楽しく過ごすことができそう。
実はインド映画初めてなので、これからもたくさん観ていきます。

エネルギッシュな大学生活にも、とても刺激を受けた。
私は、高専卒ゆえに大学のキャンパスライフに強い憧れを抱いているけれど、本作を観てそれはますます膨らむばかり。
3時間の尺の中で彼らの濃厚な大学生活を十二分に描写できているので、自分たちもそこに通っていたかのような爽やかな気分になれた。

終始笑いで包まれ、いくつもの感動と人生へのメッセージを届けてくれて、楽しいミュージカルシーンもたくさんあって、脚本が完璧で、登場人物がみーんな魅力的で、社会問題への風刺まで込めてきて、インドのことがどんどん好きになって、なにより最高に元気になれる映画でした。
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