くーちゃ

執行者のくーちゃのレビュー・感想・評価

執行者(2009年製作の映画)
3.7
刑務所へ新人刑務官として赴任してきたオ・ジェギョン(ユン・ゲサン)は、人の良さから服役囚たちからからかわれてしまう。
そんなジェギョンを、先輩刑務官ペ・ジョンホ(チョ・ジェヒョン)は、服役囚たちからなめられないよう厳しく指導する。
そんなある日、死刑の執行が12年ぶりに復活し、死刑執行命令が刑務所に届く。刑務官たちは思わぬ事態にパニックになる。

この刑務所に、死刑囚として入所して来るのが、12人も殺害したチャン・ヨンドゥ(チョ・ソンハ)である。
ぐっさん似と言えば思い出すかな?
ドラマでは王様役、映画でも室長とか社長役のイメージが強いので、殺人犯役はちょっと意外。
しかし、狂った死刑囚役は迫力満点でした。

それに、同じ死刑囚で20年服役しているエビ目と呼ばれるソンファンと、ただ一人死刑執行経験のあるキム刑務官の友情は感動してしまった。

死刑執行では、3人が同時に執行ボタンを押し、誰のボタンで実行されたか分からないような、刑務官の精神的ダメージを減らす配慮は日本と同じ様だ。
いくら悪人だろうと、死刑とは殺人であり、刑務官の精神的ダメージは、我々には想像出来ない程大きなものなのだろう。
刑務官たちの狂ってくる様子が物語っていた。


SAWの息抜きのつもりで観た作品だったが、ある意味SAWより重い気持ちになってしまった。
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