FRANCIS

CLASH クラッシュのFRANCISのレビュー・感想・評価

CLASH クラッシュ(2009年製作の映画)
3.7
ノースタント・ノーCG、ベトナム発クライム・アクションの決定版。

トビー・マグガイアのスタントマンから俳優に転身したジョニー・グエンが主演と脚本を兼任。スパイダーマンの中の人と言えば、その身体能力の高さは容易にイメージ出来るだろう。

共演は『反逆者』に続いて二作目のコンビとなる『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』でハリウッド進出を果たしたゴー・タイン・ヴァン(ヴェロニカ・グゥ)。モデル出身のプロポーションを生かし、激しいアクションを魅せ、大きな印象を残す。

ストーリーはシンプルで地味目な印象は拭えないものの、随所にアクションを挟みテンポ良く退屈させない。本作でメガホンを撮ったレ・タイン・ソンはこれが初監督作品とは思えぬ安定の演出。カー・スタント他随所にドニー・イェン作品など香港映画の影響を感じさせるのも高ポイント。

インドネシアの『ザ・レイド』、タイの『トム・ヤム・クン』ほか勢いのある東南アジアからアクション映画新時代を切り開こうとする流れは興味深く注視したい。
FRANCIS

FRANCIS