最も好きな女優、マレーネ・ディートリッヒ。
彼女の気高く聡明で近寄りがたい姿、
スクリーンの中からこちらを見やる眼差しにいつも魅惑されてしまう。
そんな彼女の姿を遂にスクリーンで見る機会が訪れました!
今年一番嬉しい出来事だー!!(まだ1月だけど)
ベートーヴェンの3大ソナタの1つ、「悲愴」第1楽章と共に幕明け。
この曲が、この物語の全てを語っているかのよう。
(余談ですが、この曲はベートーヴェンにしては珍しく自ら「悲愴」という表題を付けた作品でもあります)
伝説の女スパイ、マタ・ハリをモデルに作られたとも言われる今作で、マレーネはコードネーム「X27」として暗躍します。
マレーネ演じるスパイが、あるシーンでメイクを直すんですよ。
サーベルを鏡代わりにして、リップをさっと塗ってね。
で、元の位置に戻りなさいって目で語る。
めちゃくちゃ格好いいのです。
もうその描写が見事で、あースタンバーグにやられたな、ディートリッヒ見事だな。
と、感服しました。
映画史に残るシーンと言っても過言はないと思います。