このレビューはネタバレを含みます
TスタンプとVレッドグレイヴが共演ということなので手に取った。
ただ以前Dホフマンの初監督作品として面白そうだった似たような雰囲気の作品「カルテット！」を見て、ちょっと肩すかし食らった記憶が消えなかったので、これも若干期待度低めに見た。
うう～ん。こういう「お年寄り」が頑張る映画というのは見ていてどうしても点数が甘くなりがちになるから時々ウルッとくるのだけれど…。
まず一番大事な「アーサーが何故コーラスに参加しようと気が変わったのか」が殆ど不明。いきなり心変わり？不自然でしょう。
だって頑固一徹な爺さんなんでしょ。ここをもっと丁寧に描いてくれればもう感動の嵐だったのに。
ラストの国際コンクールでは当日に規定外として出場できなくなったとか挙句の果てに強引に舞台に上がって歌ってしまうとか。
いやいや、私こういうルール違反嫌いなんです。ダメでしょ。
あれだけ確執のあった息子がたった数枚の写真で絆されてコンクール行っちゃうとか。ちょっと無理無理感動的に持っていく感じがしたなぁ。90分枠じゃ急ぎ過ぎた感が否めない。
ストーリー展開のスピードに見る側の感動が追いついて行けない、という感じ。
TスタンプとVレッドグレイヴの2人がとても魅力的な老夫婦を演じているだけに勿体ない気がした。
