ニャーすけ

エンディングノートのニャーすけのレビュー・感想・評価

エンディングノート(2011年製作の映画)
1.8
他所様の家庭の父親の「終活」なんて見る価値あんのかと鑑賞前は思ったけど、意外と楽しめた。
この取材対象者のおじさんが元企業戦士で、泣き言も言わずビジネス感覚で淡々と死の準備を進めていくからそんなに悲壮感も無いし、撮影者でもある監督にとって彼は実父であるため被写体との間に適度な距離感があり、所謂「難病もの」みたいな感動ポルノにもなっていないのが良い。
ただ、死の床で老夫婦が交わし合う最期の愛の言葉を泣かずに観るのは無理。あれは恐らくカメラだけ病室に残して彼らを2人きりにさせたんだろうけど、偶発的か意図的かを問わず、ああいう画を撮れるのがドキュメンタリー監督に求められる才能なんだろうなぁと思った。
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