不器用な夫が立派な包丁侍になるのを手助けする妻･･･みたいなお話だと思ってたんだけど（まぁザックリはそうなんだけど）それだけじゃないんだね。料理の腕を上げる云々以前に、包丁侍というお勤めに本腰を入れるまでの道のりが長い長い。刀を振るう武士として生きたい未練をいつまでも断ち切れない夫には少々呆れたし、そのくだりが無駄に長かった。
ようやく話が軌道に乗ったかと思ったのに、能登まで行った経験がどこに生かされてたのかイマイチ分からなかったり、時間をかけて描いてきたシーンがうまく次に繋がっていない印象を受けました。
武士としてどう生きるか？を描きたいのか、味を追究することを描きたいのか、夫婦愛を描きたいのか。全部を描こうとするから、どれも中途半端になってしまっていたような。
題材は面白かっただけに、ちょっと残念でした。
