Eike

ホワイトハウス・ダウンのEikeのレビュー・感想・評価

ホワイトハウス・ダウン(2013年製作の映画)
3.0
アメリカ映画らしいブロック・バスター作で1.5億ドルもの製作費がかかっているらしいですが...。
ほぼ同じ設定の内容で荒唐無稽なB級色の強いアクション映画として開き直って作られた印象が強い「エンドオブ・ホワイトハウス」の方が娯楽映画としてはスンナリと楽しめた気がします。
一方のこちらはエメリッヒ監督のキャリア故か、必要以上に「大作感」の創出に力が注がれている印象で結果的に冗長感が生まれてしまっているのは残念かな。
実力派から勢いのある若手まで取り揃えたキャストは決して悪くないと思うのですが。
ただ、この単純な内容で130分は長過ぎでしょう、特に後半に行くにしたがって無理やり引き伸ばした様な印象が強くなるのはちと辛い。

しかし興味深いのは、もはやアクション大作もデジタル環境で作られるのが当たり前な時代がやって来たという点で...本作、実際のワシントンD.Cの実写映像はほんの一握りらしい。
ほぼ全編、カナダのモントリオールのスタジオのスクリーンの前で作られたそうで...。
つまりホワイトハウスの風景を含めほとんどはCG映像なのだ。
そうなるとデジタル部分と役者の実写部分のバランスを取る能力こそが求められる「演出力」ということなんでしょうか。

エメリッヒ監督にはやはりこういう殺伐としたお話よりはパニック・スペクタクル路線が似合っている気がいたします。
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