みそら

殺人の告白のみそらのネタバレレビュー・内容・結末

殺人の告白(2012年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

してやられた!
チェ班長が信頼できない語り部だったと判明した瞬間に息を呑んだ。それまでにもドゥソクの言う通りにジャージャー麺を投げつけたり、殺さずに拉致監禁から救出したり不可解な行動があったのに気づけなかった。よくできた伏線が散りばめられてて感嘆。
状況が反転した時から振り返ってドゥソクの覚悟を思うと胸が痛い。

アクションはカーチェイスがメインだったけども、こんなによくまあ多彩に車上で喧嘩する……あんまり見たことないタイプのアクションだったので新鮮。

パク・シフさんは良い俳優さんだな。容疑者だった時には何を考えているのか掴めないような表情をしていたのに、正体が判明した瞬間から本来の繊細で脆くて過去の傷に苦しんでいる青年の顔が現れたようで驚いた。
チョン・ジョエンさんも、恋人とやり取りしている時の顔はどこか甘さと純朴さとうだつの上がらなさが混じったような、根は優しい人という感じだったのが凄い。眉毛の上げ方、顔の筋肉の使い方のちょっとした違いがあんなにも悲壮感を出すものなのだろうか。
良質な韓国映画であった。これを元にした邦画はいかがなものだったんだろうか?ちょっと興味出てきた。
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