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殺人の告白のmのレビュー・感想・評価

殺人の告白(2012年製作の映画)
4.7
冒頭からとんでもない事がとんでもない演出・とんでもないカメラワークで繰り広げられる。完全に常軌を逸している。
スピード感を全く落とさずに脚本と演出のアイデアを仕込みまくる驚異の馬力と過剰なサービス精神に圧倒される。正直そんなに必要じゃない中盤のカーチェイスシーンの凄まじさは一見の価値あり。
その一方で時折挟み込んでくる細やかな心理描写や韓国映画らしいパッションの噴出も良い。事件の詳細をあまり描かず突き進む潔さも。
主役2人の熱演とカリスマ性もまた良かった。

男尊女卑感が若干透けて見えるのは気になる(と思ったら日本版はそれを更に上回っていたので、今思うと韓国版は全然マシでした)。

ミステリーとしては反則スレスレだがとにかく滅法面白い、マシマシ特濃二郎系エンターテイメントの良作。シリアスなサスペンスというよりエンタメ感が強いですが、エモーショナルな部分の押さえるべき所はしっかりと押さえます。韓国映画、流石です。
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