穂苅太郎

10人の泥棒たちの穂苅太郎のレビュー・感想・評価

10人の泥棒たち(2012年製作の映画)
2.8
盛り込みすぎなんだよ。ケイパー・ムービーをストレートに軸にすればいいものを、恋愛要素、コン・ゲーム、裏切りと疑惑、果ては汚職まで絡んできやがる。特に恋愛要素はこれは韓国ならではなのかもしれないけどあまりにも情に偏りすぎてないか?ルパンの不二子ちゃんぐらいのクールさが基本だと思うんだけどなー。キム・ヘスが不二子ちゃんに相当すると思うのであそこあんな風にストレートに男によりかかっちゃっていいのだろうか。

詰め込みすぎなのはキャスティングも同じで、なんだこれは中国と韓国が意識しすぎて頑張りすぎちゃったんじゃないか。ここまでするのなら日本人も入れてごった煮にしてしまえば面白かったのに。

とにかく色々ごちゃごちゃしていて最終的に誰にも感情移入することができないまま終わってしまって、この手のジャンルに不可欠なスッキリ感がないのが致命的だろ。

スタント無しのアクションは確かに頑張りは認めるけど、やはり本職を使ったほうがキレが出る。マンションの壁沿いのシーケンスは明らかに本職を使っているであろう敵方の動きの方が強そうだもんな。

いろいろ無駄遣い。
穂苅太郎

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