毎回結構腹立つアラン。しかし、さすがにキリンの頭ミサイルには笑みが零れる。
とはいえ、「施設送り」。会議中のアランの叫びといい、シリーズ最後に相応しく、今回ばかりはしんみり雰囲気で行くのか……と思ったら、いつも通りだった。いや、チャウが増えた分もっとイカれてる。
「End conversion」
怖くて、かっこいい。と思ったんだけど…
1作目から出てくるサングラス。アランにとってそれは、現実から目を背けるものだった。色んなこと、それこそキリンからも──しかし彼はそのサングラスを子どもへ託した(子どもには現実から目を背ける権利がある)。そして悪友との縁を断ち切り(別れ際アランと同質であるチャウがサングラスをかけているのが印象的)、自分の人生を前に進めた。サングラスを子どもに譲る行為は彼が大人になる決意を象徴していたのだろう。
ラストの結婚はその結実に他ならない。1作目から何なら最後の「ボロン」まで幼かったアランの成長っぷりに少し感動。そしてやはり、イカれつつもいつも最後にいい気持ちにしてくれたこのシリーズも終わりかと思うと少し寂しくなる。