くるみ

フォンターナ広場 イタリアの陰謀のくるみのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

2014/02/15
始まる前の字幕解説、登場人物ごとの役割が細かくテロップで表示されたので、イタリアの歴史に詳しくなくても、何とかついて行けた。
史実映画を見る主な目的は、知識が欲しいからなんですが、本作はエンタメとしても面白かった。

細かなシーンの積み重ねで、主人公たちと政治的立ち位置と人格を明らかにし、それぞれのフォンターナ広場へと導いていきます。
政治、国際関係、主義、家族。多くの要素が織り上げられて、主人公は真実を探そうとするものの、自分の手がまっさらでないことはわかっていて。

章分けは、黒い背景に血の色で表現され、通奏低音は耳障りな金属音でした。
恐怖を煽る音はエンディングでも流れ、現代まで続く闇を感じさせます。
エンタメとして面白みを大事にしているものの、監督が過去の巨悪に切り込みたかったことは明白です。
日本映画でも、母国の闇を暴く話が見てみたい。
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