素晴らしく重厚なイタリア映画
イタリアで実際にあった未解決事件、フォンターナ広場爆破事件を題材にした作品
実話を元に映画化された作品だそうだが、勿論この事件のことは映画を観るまで全く知らなかった
イタリアにもこんな陰湿な時代があったんだなと思う
右翼、左翼、政府の陰謀説など諸説入り乱れて話は複雑に進むので、観賞しながら頭の中を整理したいと思った
非業な死を遂げるピネッリ、その真相を知るキーマンは担当警視だったカラブレーシ
隠蔽や裏工作が敷かれる中、真実に対して誠実に対応しようとしたカラブレーシには好感が持てた
それだけにあのラストは居た堪れない気持ちになる
2人とも時代に翻弄された被害者といえよう
事件から40年近く経って、容疑者全員無罪の判決というのも凄いなと思った