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バウンス ko GALSのmareのレビュー・感想・評価

バウンス ko GALS(1997年製作の映画)
3.5
2000年代手前の若者が浮かれてた頃の渋谷の空気感がすごくタイプ。表向きでは派手なコギャルファッション、そして裏側では援交やブルセラという社会の暗部に焦点を当てている。どんな形であれこのコギャルの説明不要なエネルギーに10代の羨ましさをひたすら感じてしまう。大人をなめてるJK、ガキをなめてる大人、世代のギャップが生む大人と子どもの常識・非常識の逆転現象を描くが、確かに現在においても年々悪化しているように思う。悪化というべきか、インターネット世代で可視化されすぎているのか、正直もうわからない。現代病のように反応を窺い怯えるよりも、彼女たちのこの向こう見ずな精神が逞しい。役所広司に桃井かおりと大人役もかなり豪華。
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