「私も、アワビとることしか能のない女だから…」
↑ 人間狩りもなかなか鮮やかでしたよ(震え)
ラスト30分くらいからのカタルシスが凄い。白い服が血飛沫でどんどん真っ赤に染まっていく。ビジュアル的にも、主人公の心象表現としてもなかなか優秀。
そして女と男、みんな業が深い。
「何人殺しても、次から次に悪い奴が出てきよって…」
カエルとサソリの寓話じゃないけど、仕方ないんだ、これが人間のさがなんだ、と思いました。
女の復讐ものには、大抵その裏側に男の愚かさがあります。復讐怖いとか言ってる人が多いけど、それよりも恐ろしいことが映画のテーマになってますよ。
あとタイトルがいいね。人魚と海女さんの悲恋が重なって美しい。
海に埋れたお地蔵さんの頭拭いて、モリを研ぐシーンが静かな狂気をはらんでいてとても素敵でした♡
