ダークサイドオブザジロウ

人魚伝説のダークサイドオブザジロウのレビュー・感想・評価

人魚伝説(1984年製作の映画)
3.5
大昔、根本敬の「因果鉄道の旅」を読んでM県W島という売春島があるという話を知り、ほどなくしてそれが三重県渡鹿野島であることを知った。この「人魚伝説」のロケ地の1つが渡鹿野島となっている。私にとって海女を扱ったドラマとしてはやはり「人魚伝説」が最高傑作であり、それと比べると「あまちゃん」は物足りない。原発の描き方も偏っててバランスに欠いているが、そこがまた良いと言うか。白都真理もとてもセクシーだし、最後の虐殺シーンがカルト映画ファンにも好評なのも頷ける。この素晴らしい作品が日の目を見なくなるので、清水健太郎の逮捕の度に心を痛めておりました。

そして、監督の池田敏春は、2010年にこの「人魚伝説」のロケ地の1つである三重県志摩市のロケ地で自死した。そういう意味でも、本作は物語では無く伝説足り得るのである。