第25回東京国際映画祭でグランプリと優秀監督賞の2冠に輝いた、“家族の在り方”や“アイデンティティ”について問うヒューマンドラマ。
☆ちぃ坊とたぁ坊の気まぐれ映画探訪☆
( ꜆ 'ᵕ' )꜆第9弾は、ちぃちゃん選定のこちら。
テルアビブに暮らすフランス系イスラエル人である18歳の少年ヨセフと、赤ん坊のころ産まれた病院で取り違えられていたことが判明した、パレスチナ人夫婦の息子ヤシンの交流を通して、両家族の苦悩や心の葛藤、憎しみからの解放を描く。
さしずめ是枝監督の『そして父になる』イスラエル・パレスチナ版といった内容ですが、こちらは人種や宗教、民族対立が絡んでくるので、ホント「申し訳ない」じゃ済まされない深刻な問題。
1番ショックなのは当人たちのはずなのに、事実を知った子供たちは意外と冷静。両家の母親たちは歩み寄りを見せるけど、父親たちは取り乱して反発するばかりで、まるで頼りにならずイライラ。
『そして父になる』は親たちの葛藤をメインに描いていたのに対して、本作は子供たちの心情にフォーカスを当てているので、ゆえに一層ラストでの彼らの選択や想いが響いてきます。
ただ、ヨセフとヤシンは逆の方が、見た目的に違和感なかったんじゃないかなぁと。本当の息子の方が両親と似てないってどゆこと…(^^;;
作中ヨセフの台詞にもあったけど、やっぱり育った環境が自分を形成する上で、1番大きなファクターを占めるんじゃないかな、と思いましたね。
親の立場からしても、いきなり「本当の子供はこっちです!」なんて言われても「はい、そうですか」とはならないわけで。血の繋がり以上に、長い年月の積み重ねによって生まれた絆には、何にも代え難いものがあるんじゃないかなと。
今なお各地で存在する、民族間対立に苦しんでいる人たちの希望の光となるよう、ぜひ世界中の人々にオススメしたい、そんな作品でした。
ちぃちゃん、今回もありがとー!
今年一年お世話になりました♪…と言っても、ちぃちゃんとは交流自体が今年の4月くらい?からだから実際は8ヶ月なんだけど、全然そんな気がしないわぁ。。
次回は"ARE"だからね!(笑)
来年も、どーぞヨロシクにゃฅ( ̳• ·̫ • ̳ฅ)♡