ブラックユーモアホフマン

クスクス粒の秘密のブラックユーモアホフマンのレビュー・感想・評価

クスクス粒の秘密(2007年製作の映画)
3.5
『アデル、ブルーは熱い色』はいまだに観ていない。

衝撃のタイミングで終わった。
155分。長い。どうしても必要な尺とは思えなかった。半分にできる。半分にした上で然るべき結末を描いて90〜100分くらいにはできる話。

最近ペドロ・コスタばっか観てたから話が進まない映画に慣れたのか、見てられないわけではないんだけどそれにしてもダラダラしてて無駄に長い。そんなに長い時間かけるような話じゃないだろうと思うんだけど。撮った素材全部使ってんのかってくらいクドい。しつこい。もう分かったから次行こうよ!編集って知ってる!?と思ってしまった。

その割に期待した結末は描かれず尻切れトンボ感を残して終わる。どういうペース配分?途中で予算尽きたのかとすら思う。

カメラも手持ちでやたら寄る。やたら切り返す。やかましい。この監督にこそ『アルプススタンドのはしの方』を観て欲しいですね。

この監督、男性だよね。最後のシーンは絶対フェチだろ……。ちょっと気持ち悪かった。

【一番好きなシーン】
マジドの奥さんがついにガンギレするシーン。あのシーンだけはあの長さがむしろ良かった。