ポン・ジュノ監督による列車ものサスペンス。
狭い列車の中に資本主義がぎゅっと詰まったお題目が興味深い。
温暖化を防ぐ為に開発されたCW-7。
しかしこの薬は失敗に終わり、世界は北極のように凍ってしまい、人類はスノーピアサーと呼ばれる列車の中で暮らしていた。
スノーピアサーの中は、格差社会が出来ていて、先頭車両は富裕層、最後尾は貧困層が暮らしている状況。
そんな中、最後尾に暮らすカーティスは、反乱を起こすべく、立ち上がる…
お題目や設定、キャラはとっても興味が持てる内容でそそられる。
列車の中に資本主義を詰め込むという設定はお見事だし、なんせソン・ガンホの芝居が際立っている。
個人的に列車が雪の塊に突っ込むところと、富裕層に近づく過程で、呑気に過ごしている人達が描かれていくところが好き。
しかし脚本自体は若干粗いというか、いまいち感情移入がしづらい内容ではあった。