さつまいも

スノーピアサーのさつまいものネタバレレビュー・内容・結末

スノーピアサー(2013年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

氷河期になり生物が絶滅した地球でいわゆる"ノアの方舟"に乗り生き残った人類だが、その列車の中は強烈な格差社会であり、"最後尾"の主人公たちは反乱を起こす。
閉鎖生態系では個体数が増えすぎることが生態系の崩壊をもたらしてしまうため、定期的に反乱を起こさせていたというなんとも皮肉な話。トンネルの中で銃ではなく斧やハンマーで戦うシーンは持たざる者同士の戦いという意味でもオールドボーイを彷彿とさせる。私が最後尾の人間なら現状に不満を抱かずにはいられないが、秩序を乱すことが果たして正解なのか分からない。反乱が成功して資源を平等に分けれるようになったとしても、その結果個体数が増えすぎれば全人類が飢えるしかないのだ。あの仕組みはある意味で正解なのかもしれないが、主人公も言うようにそれは恵まれた立場の人間が言える戯言である。ラストシーンで外の世界に生き物を見つけたのが主人公ではなく若い少女と小さな男の子だったのは、命を産み出せるのは女性であり、子供は新たな命の象徴?
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