ノットステア

言の葉の庭のノットステアのレビュー・感想・評価

言の葉の庭(2013年製作の映画)
3.3
○感想
『君の名は。』より好み。叶わない恋に感動もする。ただ、『君の名は。』も『秒速5センチメートル』もそうだけど、作品の途中(今回は最後)で主題歌が流れ、冷めてしまう。
新海誠作品はまじめな印象。感動しそうなことを狙って作っているような感じ。曲も設定も。だから好きな人は好きだろう。

最近(2020年4月末)見ている007シリーズの愛の形よりは断然きれいで、心に残るところはある。

設定に無理がある。教師と生徒の関係は、現実にもあるけど、僕にはしっくりこない。ユキノの涙にも共感できない。教師(それも同じ学校)であることを隠して、仲を深めるのは厳しい。相沢やその取り巻き見たいな男の子に向かっていく姿は共感できたけど。


孤悲 – 孤り悲しむ.
【恋】目の前にない、人や事物を慕わしく思うこと。心ひかれ、それを自分のそばにおきたいと思うこと。(旺文社 『古語辞典』より)


以下、ネタバレ。ネットの引用

















○あらすじ
【起・承】
高校生のタカオは、家では靴職人になるための練習や勉強をし、専門学校に通う学費もバイトで貯めていた。
タカオは、雨の午前授業はさぼり、公園の日本庭園で靴のスケッチを描いていた。ある日、タカオは、ひとり缶ビール(金麦)を飲む謎めいた年上の女性・ユキノと出会う。どこかであったことがある気がする。その女性(ユキノ)は「鳴神の少し響きみて さし曇り 雨も降らぬか 君を留めむ」を言い残して行ってしまう。ふたりは約束もないまま雨の日だけの逢瀬(お弁当を挙げたり、靴の専門書をもらったり)を重ねるようになり、次第に心を通わせていく。(仕事を辞め、)居場所を見失ってしまったというユキノに、彼女がもっと歩きたくなるような靴を作りたいと願うタカオ。六月の空のように物憂げに揺れ動く、互いの思いをよそに梅雨は明ける。
【結】
夏や休みは雨が中々降らず、彼女を思うものの会うことは出来なかった。
二学期に入り、タカオが廊下を歩いていると向こうから歩いてくるスーツ姿の女性。ユキノだった。タカオと一緒にいた友人が「ユキノちゃんどうしたの?」と駆け寄った。
タカオは友人からユキノが自分の通う学校の古文の教師であったこと、三年の女生徒の彼氏が一方的にユキノに惚れたことで生徒達から虐めにあっていたことを知った。それで学校に来られなくなっていたのだ。
タカオはその首謀者の女生徒(相沢)に会いに行き、彼女の頬を叩く。そして彼女の友人の男性から返り討ちにあった。
タカオはいつもの公園に向かった。ベンチに向かう途中でユキノを見つけたタカオは、声をかける。正体を知られたユキノは気まずかった。すると突然の大雨に見舞われる。二人はユキノのマンションに向かい、洋服が乾く間にタカオが食事を作り楽しい時間を過ごす。二人は同時に「今が一番幸せだ」と感じていた。
タカオはユキノに告白する。しかしユキノは先生という立場から物を話し、四国に帰るのだと告げた。自分の気持ちをはぐらかされたのだと頭に来たタカオは、部屋を出て行く。ユキノは暫く考え込んだ後、急いでタカオを追った。
階段の途中にまだタカオはいた。タカオはユキノに自分の本音をぶつけ、ユキノもまた初めて自分の気持ちを人にぶつけた。本当は何度も学校に行こうと思ったが恐かったのだと泣きながら。
ユキノは四国に帰り、時々はがきが来る。タカオはどうしているのかとふと思うのだった。
二人は歩く練習をしていたのだ。