湯っ子

ドリーマーズの湯っ子のレビュー・感想・評価

ドリーマーズ(2003年製作の映画)
4.0
おとぎ話の世界に住む双子と、異国の地へやって来た青年。映画が結びつけた偶然の出会い。
ひととき、秘密の遊戯に耽るかれらの姿は、いにしえの神々のようだった。
かれらの遊戯の時間は、成長でも死でもなく、時代の暴力性によって終わりを迎える。
双子は美とエロスの夢を捨て、革命の夢に身を投じ、残された青年は夢と現実の間に身を裂かれる。同じ時間を過ごしたのに、最初からずっと、双子と青年は違う世界に生きていたことに気づく。甘美な青春の寓話で、ちょっと吉野朔実の世界観を連想した。
湯っ子

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