永遠の0のaのネタバレレビュー・内容・結末

観てよかった。知るって大事。
宮部さんを知る人たちから話を聞いて回想していく展開だったので、思っていた何倍も良い意味で観やすかった。
宮部さんの表情ひとつひとつがちゃんと沁みてくる。周りに流されない強くて凛々しい姿がかっこいいからこそ、憔悴している姿は心が痛かった。エンジンの不具合を察した時、きっと自分と後輩を天秤にかけた。元の自分には戻れないほど癒えない傷を抱えた自分が生き残ること、戦後は人のためになることをしたいと言っていた純真な後輩が生き残ること。そして自分だったら包囲網を突破できるかもしれないこと...。
宮部さんの想いが仲間を通じて、戦後も家族を守っていたのには痺れた。生死の狭間で共に闘った仲間にしか解らないものがあると感じた。
絶対に繰り返してはならない歴史だけど、当時を生きた彼らは恥でも犬死にでもない。一言で済ませられる事柄じゃないということを知るのが大切だと改めて思った。