YOTARO

永遠の0のYOTAROのレビュー・感想・評価

永遠の0(2013年製作の映画)
4.8
原作者がああなってしまった今、彼の思想が滲み込んでしまっていることは、残念だが否定できないだろう。しかし、それを差し引いてみても名作と思う。一応フィクションということだが、これを入口にして特攻隊や戦争の真のストーリーに触れる日本人が増えてほしいと思う。

自分自身、小学六年の時に特攻隊の手記を読み、日本人として現代人の体たらくを恥ずかしく、またそれに憤りを覚えたことを思い出す。戦争は悪である。悪ではあるが、祖国の為に命を捧げた祖先を笑い蔑む人間には絶対になりたくない。そして、彼らが守ろうとした祖国を次代に繋ぐ役目を果たしたいと、改めて胸に刻む。

余談だが、原作は中二の時、つまり八年前に、まだ原作が話題になる前に担任が勧めてくれ、すぐに読んだ。確か、読書感想文で誰かが読み、気になった担任が読み、生徒に勧めてくれたという流れである。今更だが、この本を手に取った同級生は、誰なのだろうか。感謝している。
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