古き良き(?)アメリカを象徴する母親(とはいえ校長とピ---する描写は何というか、うーーん…)、愛国心を象徴する小隊長、アメリカの陰を象徴するジェニー(彼女を悪くいう人は父親から性的虐待を受けた過去>>続きを読む
宇宙人に目覚めるというSFにはなってるけど、結局は生きる意味をどこに見出すか、自分を信じれるか、あたりの人間における根源的で普遍的な、言ってしまえばありがちなテーマを扱ってるといえそう。切り口が斬新な>>続きを読む
野球に統計学を持ち込んだ男の話。いつだってどこだって、パイオニアってやつは推進力が違うと思わされる。
「事象としての戦争」を三つの切り口から描き抜いた作品といえるだろう。地味とか没個性とか面白くないとかいう反応を散見した。戦争映画にド派手さや感動呼ぶストーリーみたいなもの求める人間は少なくないだろうか>>続きを読む
実話であるということ。
父の殺害を依頼した家族のような状況は、本件では「たまたま」先生の存在から現実のものとなっただけで、「この人がいなくなればラクになるのに」という状況に追い込まれた人々は世の中に>>続きを読む
アングロ・サクソンに痺れた。が、二度目を観ることはないだろう。もし次回作があったとして、中華と闘うなら観てみたいが、はたして。
仲間集めどうやってんは置いといて、手段としては、映画作品としては許容できる程度に具体的、現実的な革命と思う。
再鑑賞。岡田君、よう子カッコよ!もっと多感な時期に観ていたら、公安に憧れたように思う。
観終わって、心的疲弊がスゴい。もうこの先、浅野忠信をまともに見られない気がする。
要所がいくつか描かれていないので、想像で補うしかないが、その想像も暗い方の展開に引きずりこまれる。空気感、色彩表現、>>続きを読む
「人生とは他者だ」
主要演者4人、みんないい。特に妹役。この幼児、只者ではない。兄役もいい。ピストルもトラック運転手ぽい、アカデミー賞も納得。もっくんは言わずもがな。
内容に関しては、家族の死とい>>続きを読む
遺族の15年間を表す公衆電話の擦り切れたボタンから、このレビュー欄において聞こえの良い言葉は紡げても、自分に感情は落ちてこない。追体験と実体験の間の越境しえぬ壁を痛感した次第である。
警察官である前に、組織の一員である前に、一人の人間であること。一人ひとりに固有で掛け替えのない物語があること。複雑に入り交じるサスペンスを通して、改めてこれらを確認できる作品だと思う。
それにしても>>続きを読む
本作ほどタイトルが秀逸な作品も無いのではなかろうか。登場人物が犯した愚かな行為の記録、というわけではない。「人間は、みな愚かな生き物であり、しかも愚かな生き物であることを他称できても自称することのでき>>続きを読む
原作は未読であるし、そもそも戦国時代に興味はなかったが、司馬遼太郎原作、岡田准一主演ということで観賞した。序盤に司馬作品へのリスペクトが見られ、登場人物にも際立ったキャラクターが割り振られていて、史実>>続きを読む
まるで幼少期のゲームの世界のように、鳥や虫に扮した超小型カメラが敵情を視察し、コンピュータで解析をして、スイッチによる遠隔操作で無人ドローンからミサイルを落とす現代の戦争。幸か不幸か、依然として意思決>>続きを読む
政府と市民の関係について深く考えられる題材と思う。政府のこういった側面については共謀罪など我が国でも話題に上ることもあるが、ここまで根本的な取組みが政府側も市民側もないのが幸か不幸か。とはいえ、市民の>>続きを読む
ナチスが埋めた何十万の地雷を一つひとつ、文字通り死と隣り合わせになりながら過酷な環境下で除去させられる少年兵たち。ドイツ兵への憎しみから少年兵をさえ非人道的に扱うデンマーク兵。帰国を夢見るも母の名を叫>>続きを読む
自分は大きな子どもである、と思い出す。20年前の物語(無印初期+ミュウツーの逆襲)をリスペクトしたサイドストーリーと言った感じで懐かしさに溢れつつ、かつて僕らが空想した新たな物語も紡がれている。また、>>続きを読む
面白かった。言語学者による宇宙人とのcommunicationの模索という点は、新鮮なアプローチだと思うし、いやに現実味がある。ただし、ストーリーを推し進めるために、日本政府の扱いが全くないことに違和>>続きを読む
"Manners maketh man."から入った(品のある映画と思っていた)ので、なんとまあ驚かされたが、これはこれで面白い。男子中学生が暇なときに空想してそうなストーリー。"There is n>>続きを読む
原作者がああなってしまった今、彼の思想が滲み込んでしまっていることは、残念だが否定できないだろう。しかし、それを差し引いてみても名作と思う。一応フィクションということだが、これを入口にして特攻隊や戦争>>続きを読む
原作(それが真実の出来事なのかは別として)を知ってる身としては、comicalへの全振りは改悪甚だしく、期待はずれだった。本当はもっと理詰めの戦いだったはず。だが、佐々木希の可愛さで全てを赦せた。
永作博美と蒼井優が可愛い。素人目やけど主要人物みんな演技上手いと思った。題に似合わず純愛ラブストーリーで、でも所謂キュンキュンするというよりは、ほのぼのとした日常に溶け込んだ物語でした。僕も永作博美み>>続きを読む
森川葵がそこまで可愛くない時点で重要な設定を(自分の中で)崩壊させてしまった。演者のレベルが学園祭×1.1。幸か不幸か、主人公みたいな女子は周りにいたことがないので架空の生き物の域を出ないが、こういう>>続きを読む
古川の演技が微妙。脳内会議はテンポよく面白いが、感情を司る部分がないのと、真木よう子の言動のどこまでをカバーしてるのがイマイチ掴めない。結末は良いと思う。
今更、『悪人』と『怒り』と本作は同一の作者と知る。真木よう子の声が合う世界観。だが、短髪な見慣れてしまったせいか、彼女の長髪が似合わず気になる。色んな意味でジメジメとしていて、気分がいい作品ではない。>>続きを読む
これが実話という衝撃。イラク戦争の「伝説の狙撃手」の戦場と家庭を描いている。戦場は余りに生々しく、本人や家族の苦悩は見てるだけのコチラも苦しくなる。本作ではチラッとしか描かれていなかったが、軍人やその>>続きを読む
演者が良かった。脚本も良質な短編小説といった感じで、無理も無駄もない。所々のCG背景が気になってしまったのがマイナス。
吾郎ちゃんがハマリ役。山田孝之がカッコいい。ただし、最後に強調した伊勢谷友介のファンタジー感が大部分を台無しにしたと思う。
正直今まであんまり思わなかったが、本作を通じて音楽もダンスも良いものだと思えた。今更すぎると笑われるだろうが、興味がなかったのだから仕方がない。そして、学ぶに遅いことはない。本作のような良質なミュージ>>続きを読む
礼賛でも悲惨でもなく、極めて中立的に戦争下の日常を描いた(本来は非日常である戦争を日常に埋め込んだ)という印象。だからこそ、「"戦争"というもの」を突き付けられたとも言えるだろう。観て良かった。子ども>>続きを読む
渋谷で観た。伊勢谷友介がカッコ良かった。スカッとする。が、社会問題の巣窟でもある。本作に限らず、社会問題が出てくるような映画の鑑賞(最近でいえば『怒り』に代表される)にあたって、「この問題、どうやった>>続きを読む