YOTARO

ダンケルクのYOTAROのレビュー・感想・評価

ダンケルク(2017年製作の映画)
4.2
「事象としての戦争」を三つの切り口から描き抜いた作品といえるだろう。地味とか没個性とか面白くないとかいう反応を散見した。戦争映画にド派手さや感動呼ぶストーリーみたいなもの求める人間は少なくないだろうから、そういう感想を持つのも理解できる。そのような人間たちが「戦争反対!」「平和万歳!」とアヘ顔で叫ぶ姿も想像できる。

僕としては、可能な限り現実に味わいたくない「戦争」というものを可能な限り現実に味わいたくないからこそ、可能な限り現実っぽく味えそうな本作が世に出たことに、小さな小さな小さな不戦への前進を見出した。
YOTARO

YOTARO