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ファイナル・デスティネーションの消費者のレビュー・感想・評価

4.3
・ジャンル
オカルトホラー/スリラー/サスペンス/パニック

・あらすじ
高校の修学旅行で級友達とパリへと向かっていたアレックス
しかし彼は離陸直前に機内で奇妙な夢を見る
それは飛行機の爆発事故を予知する物だった
そのリアルさから彼は搭乗客達に警告するのだが同級生のカーターと揉めた挙句、空港に引き戻されてしまう
そしてその直後、夢は現実に…
アレックスを含め生還した学校関係者は7人
その誰もが彼の予知と悲惨な事故に囚われ続けていた
揉めたカーターは予知を信じずアレックスに当たり、親友トッドは兄の死により父が彼から引き離され、教師ルートンは同僚を機内に残した罪悪感でトラウマに苦しむ
だが墜落事故は死の連鎖の始まりに過ぎなかった
生還者の死が相次ぐ中、葬儀屋のウィリアムから“死の筋書き”の存在を教わったアレックスは“予兆”に気を配り生存者達と回避に奔走する事になるが…

・感想
4作の続編が後に製作された人気シリーズの1作目
「スクリーム」シリーズでオマージュされている可能性を感じて鑑賞

姿のない殺人鬼とも言うべき死神による筋書きに追い詰められていくストーリーは良く出来ていてなかなか楽しかった
ドミノの様に連鎖する事故はさながら死のピタゴラスイッチと言った感じで明確な敵が存在しないからこその面白さを存分に発揮していて「次はどう死ぬのか?」という期待感を切迫したシチュエーションで持たせ続ける展開は圧巻

ただ解せなかったのがアレックスの予知夢によって助かった生還者や死者の遺族の反応があまりに敵意剥き出し過ぎないか…?w
長男を失ったとはいえ次男に彼と距離を置かせる父親も良く分からないし、カーターが当たり続けたのも同様
一番酷かったのが教師ルートンで同僚を結果的に死に追いやってしまったとはいえアレックスを拒絶するのは筋違い過ぎるでしょ…
あとは第六感的なソレで確信を持っていたとはいえアレックスの飲み込みが少々早過ぎたかな

とはいえそういった些細な粗を除けば最初から最後までクライマックスで油断を許さない緊迫した世界観は最高
葬儀屋の「また会おう」という不穏な言葉も印象的でその後の惨劇を匂わせるし結末も法則を活かしていて好き
全て事故死でありながらしっかりと激しいゴア表現を見せてくれたのも素晴らしい
次作以降は一体どんな物を見せてくれるのか?
今から既に楽しみ
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