Surrender

正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官のSurrenderのレビュー・感想・評価

4.3
この映画はアメリカの現状を知ることができる貴重な映画かもしれません。グリーンカードを取得する為移民の人達はアメリカの地で努力している様子がうかがえるがその方法はいろいろあるのでしょうか?アメリカは移民が集まって出来た国。だが今は不法滞在で悩まされている現状。何か疑問に思うことが多い。
主演はICEの捜査官役のハリソンフォードだが彼中心にストーリーが進んでいるわけではない。グリーンカードを取得する為努力しているユダヤの青年、オーストラリアから来た女優志願の女性は判定官に偽グリーンカードを渡す代わりに体を要求される。イスラム教徒バングラディッシュ人の少女は授業で⒐11のテロ行為を理解できると発言して他の生徒から非難を受ける。その結果、ICEとFBIに強制捜査を受け拘束までさせられる。
多くの人達の出来事、行動が1つの映画でいくつも演出されているヒューマンドラマなのだ。
でもその分けた出来事にも人物のシンクロされてるシーンもあり移民の人達、不法労働者などの態勢などもうまく演出されていた。ハリソンフォードが演じた捜査官が取締りを行いメキシコ女性が強制退去されることや同僚の妹が殺害される事件なども盛り込まれているがやはり移民の人達がグリーンカードを取得することのテーマが重要だった映画だと思う。
この映画で1番強烈だったのはバングラディッシュ人の少女が家族と離れ強制退去を命じられ「家族全員国に帰れば良い」と発言した時FBIに「それは出来ない。アメリカで生まれた者はアメリカ人としてここで暮らす。それが決まり」この言葉からもアメリカの永住権を持つということはどれほどの重要なことか考えさせられるところでもある。
そしてオーストラリア人の女性は判定官との違法が知れ国外退去になってしまう。全ての人がグリーンカードを取得できるというストーリーではないのだ。
最後グリーンカードを取得出来たユダヤの青年の晴れやかな表情だけがこの映画の救いになったような気がする。
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