ちーくん

世紀の光のちーくんのレビュー・感想・評価

世紀の光(2006年製作の映画)
4.9
アピチャッポンウィーラセタクン作品。面白いですね。アピチャッポンは普通の日常を普通に撮る天才ですね。かといって日常の描写ばかりではなく、日食や仏像、排気ダクトの長回しなど独特なシーンもあって不思議な気持ちにさせてくれます。あと、アピチャッポン作品はこんなにもアート性が高い作品を作っているのに、たまにド直球な下ネタも入れてくるのがギャップがあって好きです。最後の変な曲でみんなが体操している姿がシュールで面白かったですね。監督に毎回この体操らしきものを入れる意味は何なのか聞いてみたい笑。アピチャッポンが影響を受けた映画人としてキアロスタミや侯孝賢らの名前を挙げているのを見たけど、彼らは揃って小津安二郎監督に影響を受けているので、アピチャッポンにも少なからず小津監督の血が流れているのかと思うと本当に小津監督は映画史に残る偉大な人物なんだなと思う。これからもどんどん新しい映画を作っていってほしい。
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