世紀の光の作品情報・感想・評価

「世紀の光」に投稿された感想・評価

近代批判、風刺とも取れる内容で
印象的なカット多し。

人間の銅像と仏像がモンタージュ的に
並べられたシークエンスが印象深い。

また中盤、テクノロジーが
発達した近代においても
科学的根拠のないスピリチュアル系の
話がでてくるが、
こちらの思いを見透かしているかのような
カメラを1人ガン見するおばさんが登場する。
じっとりしたカメラの動きとともに
何とも言えない印象を残す。

終盤、何のために使われるかわからない機械が
置いてあるよくわからない部屋一面に
靄がかかっているが、そんな靄も
ブラックホールのようなダクトに
吸い込まれていくイメージカットが
登場する。

この際の靄はよくわからないもの、
科学的根拠のないものの象徴ではないか。

よくわからないものをよくわからないまま
にするのではなく、排除しようとする、
説明しようとすることが
イメージとして語られていたように思う。

靄を無くすことが果たして正しいことと
言えるのだろうか。

そして私もよくわからないものを
わからないままにするのではなく
必死に理屈をつけ頭の中を整理しようと
しているのであった…
都会と田舎もしくは過去と現在のタイをパラレルワールドとして描いた映画で、オープニングの時点で役者が演技していることが明示されて、ふたつのパートを演じ直してる形になっている 後半自然出てこないのに光のトーンが同じで、同じ時代の話だと感じた 全編通して光が印象的な中で何かを吸い込んでるダクトの漆黒の穴が印象的 ブランコに看護師が集まってるシーンとか車からの景色からも漂う前半の郷愁と後半の白い部屋の孤独感もすごかったけど、ラストが最高すぎて全部持ってかれた どちらかと言うと後半の方がいいなと思うけど、この映画の後半と同じ形でトトロの現代版とか撮られたら結構見るのつらいかもしれない

キスしてたら勃起しててそれ彼女にからかわれてニヤニヤしてるシーン、コミュニティ的な関係性から核家族的な関係性へのシフトとそれでも親密性が残ってる感じとか、恋愛がシリアスなものからカジュアルなものになった感じとか、この映画を色々象徴してて、かつエロさゼロなのに生々しいっていうすごいシーンだと思った
uraco

uracoの感想・評価

3.5
医者が彼女に引越しの話をされるシーンで、引越し先の風土を映像ではなく静止画でスクリーンに映していた具合に、時間の経過と物事の進退とが切り離されていた。
画面がすごく綺麗で引力があったと思う。
mtmtmt

mtmtmtの感想・評価

-
後半が前半と比べて絶望のようなもののように描かれていたが、自分にとって絶望の方がフラットで、当たり前すぎてあまり絶望のようには見えなかった。逆に前半は幸せすぎて涙が出てきた。エンディングにかけて、アピチャッポンが👅を出している光景がなぜか思い浮かんでしまう映画だった
仏教に基づいた死生観と青臭い草の香り。
独特な魅力があった。説明が困難な、とりあえず新しい世界。
今日観た中でも最も印象的で、時間が経つに連れじわじわと魅力が増していく不思議。
今またあのエアロビの開放感を求めている。
とても感覚を大事に、感覚に全振りしている人という印象。
アピチャッポンの眼のデッサン

モダニズムの窓フレームに投影された木の風景

もっと眠り続け夢を見たい
タイの映画作家ならではの宗教と都市の交わりを人を介して描いたような作品。セリフなんかなくても運動する人物を見事に収めたショットの連続で伝える技術はさすがアピチャッポン。途中狭い施設内でテニスの壁打ちし始める少年の寄りのショットはちょっと震えた。ただちゃんと見ててもストーリーなんも分からんかったし、文化違いすぎて意味わからんとこは正直あった。解説欲しい。

2021 #84
これは面白かった。こんな別の人生があってもおかしくないなと思った
sugim

sugimの感想・評価

4.1
オールナイトで初アピチャッポン。
後半のはたしてどうやって映画が終わるのかわからないが、どこで終わっても納得するほど強度のあるカットの連続に驚く。

映画を観ているわたしたちも時には垂れ下がる葉の一枚となり、ダクトから排出するモヤとなり、白熱灯の冷たい光となり……幾度も転生を繰り返して彼らを見守っているような気持ちになってくる。

DDTは何の略?「台所のでかい佃煮」……
cyph

cyphの感想・評価

3.5
新文芸坐オールナイトにて これだけ最後まで起きていられたけど催眠状態入る前に折り返し2周目入る仕様だからにほかならず、正直いちばんピンと来なかった 都会の病院では歌手をやってる歯医者とDJになりたかった僧侶の掛け合いも発生せずつまらないね…という話をしたいのかと思いきや、地下の軍関係者専用の不穏さなんなん…と思いきや、謎の破壊工事に謎のダクトなんなん?でエアロビエンド 結局なんだったんだろ 窓の外が熱帯植物でいっぱいの地方の病院と、鶏のカルマから逃れられない僧侶の診察の天丼は超よかった DJになりたかった僧侶だけがはっきりこちら側(西洋に拓かれた精神)をしていて、ほかの人はみんな向こう側というかんじがした
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