世紀の光の作品情報・感想・評価

世紀の光2006年製作の映画)

Syndromes and a Century

上映日:2016年01月09日

製作国:

上映時間:105分

3.9

「世紀の光」に投稿された感想・評価

marzo

marzoの感想・評価

5.0
【アジアフォーカスパンフレットより】
すべての幸福は「記憶」の中に
世紀の才能が見せる映像体験

地方の緑豊かな病院が舞台の前半と、都市の近代的な病院が舞台の後半の2つのパートに分かれているが、前半と後半で登場人物は重なり、エピソードが反復していく。「記憶」と「未来」をモチーフに構築された独特の世界観を体感。
とりこ

とりこの感想・評価

3.7
「ブンミおじさんの森」と「光りの墓」と合わせて鑑賞。

難しすぎて戸惑った。
3作品見てようやく輪郭うっすら程度。
ゆったり穏やかに見てるのに、なんか隠された何らかが見え隠れしてるような、複雑な違和感があって、もやもやした。
3110133

3110133の感想・評価

5.0
真正な芸術作品の前では言葉につまる

これまでかというほどに芸術のガイストが立ち現れる。真正な芸術作品(アドルノ)だと感じられる。
メタファーは微振動しながら、ほかのメタファーと共鳴したり、反発したりしながら、思考の場を有機的なものとしていく。

いうべきこと、考えたことはたくさんあるけれど、真正な芸術作品の前では言葉につまる。わたしはまだこの言語(作品)を翻訳できない。
いつかまた、ちかいうちに。
喩

喩の感想・評価

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日光のような病院の白さ!
そのなかにどろどろした、ある意味で胡乱なものが混じってくることって、混じらせることってある!?とおもっていた
砂

砂の感想・評価

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福岡アジアフォーカス2020にて鑑賞。アピチャッポン監督の作品はだいぶ前に「ブンミおじさんの森」をDVDで観て眠気を催し内容を覚えておらず…という記憶があったけど、それは当時の年齢もあってのこと…

本作はわりとわかりやすい二項対立を用いてまるで輪廻のような二部が場所をかえて再現されるのだが、物事のあり方が変わることで「物語られない」話となって、映画の進行も変化していく。わかりやすい様々なモチーフを対にしているのだけど細かくは割愛する。

いくつか印象深かったことを書き出すと、まず長回しの印象が前半後半で全然違う。緑がそよぐ光景は眠くなるくらいスローで牧歌的な気分になるのに、白いコンクリートの中にあってはそれが不安感を呼び起こす。ついで音。こちらも前述の印象を強化することに役立っており、「無機質な音」それ自体が自然には存在しないものであることをしみじみと思わせる。

まだ監督の声が表出しているというか、「上手い」手法だからその点は良くも悪くも予想してたより捉えやすい内容だった。アピチャッポン監督の作品はほとんどレンタルやサブスクになく、ソフト買うくらいしか観る方法がない中で音響の占める意味が大きい本作を映画館で観ることができたのは幸いだった。
ち

ちの感想・評価

4.4
https://temptation.hatenablog.com/entry/2020/09/12/212243

久しぶりに頭の痛くなる映画見た。
今作におけるアピチャッポンの空間と存在の力学(構図に人がハマる・抜ける感覚)についてブログに書いたけど、そもそもで意味の多重化した映画を整理しすぎるのもどうなんだってのと、無理に二元論化してるから書いてることに綻びが出てるんだよね。あとこれは俺の能力の問題だけど、文章書くのが下手すぎるわ。頭の中に常にモヤがかかってる感じ。どうにかならんかね
あまりに好きすぎて、タイで見かけた時、全速力で追いかけてってサインください!って日本語で言ったw
監督優しくてちゃんとサインして写真も撮ってくれた。最高の思い出。アピチャッポン作品の中でもコレが一番好き。最後の排気口のアップのところで毎回やられたー!って思う。今の若手(でいいのかな)映画監督では一番好き。
近代医療とスピリチュアルが共存する院内。均一に画面を塗り込めるような光と闇。そこでは不穏と幸福すら入り混じる。シンメトリーが最も近づく折り返しのような渡り廊下の場面が印象的。重くもなく軽くもない各エピソードの質量が唯一無二のアピチャッポン。@vimeo
都市の病院に話が切り替わってからノイズが常に鳴り続けているのは良かった。

エンディングほんとに意味がわからないよ、、、選曲という意味ではアルジェント級。
昔イメージフォーラムで観て以来2回目久々の鑑賞。病院の真っ白な空間に何故か黄色や赤のシャツなどの人が混じって走るのはタイの赤シャツや黄シャツのデモがモチーフ?歯科医が自分のせいで亡くなってしまった弟の生まれ変わりだと感じた患者のお坊さんとのエピソードがうっすらと感動した。日本の東北とタイの死生観は少し似ているのかもしれない。
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