【女と女】
キネ旬シアターにて。初グザヴィエ。チャライかと思ったら違った。
騒がしい導入部は辟易したが、ロランスのカミングアウト以降はかなり引っ張り込まれた。
デリケートな問題を、役者さんも演出も魅せるを忘れず真摯に追っていますね。ロランスの問題を、自己申告に留めているのがポイントかと。医学的には証明できないのかな?
彼に対して時に苛立ってしまうんですよね。で、その苛立ちがフェアなものかと自分とも向き合うことになる。
ロランスももちろん大変でしょうが、彼を心から愛していたフレッドはもっと大変ですね…。演じたスザンヌ・クレマンがホントに共感できる熱演です。彼ら、さほど若くはないカップル、という設定がより見応えを深めていますね。
グザヴィエ監督は、デジタルネイティブならぬムービーネイティブなのだろうと思った。幼い時から、文章を書くようにカメラで撮ることに親しんできた気がする。事実は知らねど画面からはそんな感覚を受ける。
で、そういう人って作る量も半端じゃないから、作品も長くなりがちなんじゃないか。本作、退屈までは行かないが、シェイプしろよとは思った。
新作を積極的に追う気にはならないが、気になる監督にはなりました。
ロランスを見ていたら、男性肌用女性化粧品って必要なんだなーと思った。すでにあるのかもですが、おネェな知り合いがいないので知りません(笑)。
<2015.5.15記>