chi

わたしはロランスのchiのレビュー・感想・評価

わたしはロランス(2012年製作の映画)
3.7
本当に性の問題は難しいなぁ。
私だってきっと、この映画の中に入ったら、ロランスを好奇の目で見るその他大勢のうちの1人だ。

全ての指にクリップを付けている短髪の主人公が画面に映ったとき、衝撃を受けた。こんな風に性を表現できるのか。
そういう点においても、グザヴィエドラン監督は登場人物の感情の起伏を描くのが本当に上手だなと思った…
視覚・聴覚が研ぎ澄まされるような感覚だった。
すごくアーティスティックで、この人は天才なんだと思わざるを得ない。

最後のシーンは切ないけどすごく良かった。


p.s.
マミーを先に観ていたから、アントワーヌオリヴィエピロンとスザンヌクレマンが出ていたのはビックリしたし、ちょっと嬉しかった。
ドラン監督、同じ人をかなり自分の映画に出演させてる?んだね。
chi

chi