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わたしはロランスのmocomocoのレビュー・感想・評価

わたしはロランス(2012年製作の映画)
4.7
映像と音楽が絶妙にマッチしている。80年代が舞台なので、懐かしい音楽やファッションに魅了される。
当時のトランスジェンダーに対する偏見は今よりもっと色濃い。
自分自身ありのまま生きることの辛さや相手をどこまで受け入れる事が出来るのか、愛の深さなど考えさせられる。
自分は自分でしかない、たとえ今までの人間関係を全て清算してでもありのままの自分として生きる、そんなロランスの闘いは終わりが見えない。
一方、パートナーから突然、性別を変えたいと言い出されたフレッドの苦悩、葛藤も痛いほどに伝わってくる。フレッド役のスーザン・クレメントは見ているうちにどんどん魅力的に見えてくる。特にパーティシーンは、ミュージックビデオみたいで完成度高し。そして、ラストシーンでは最高に素敵な彼女に出逢える。何度見てもこのシーンは鳥肌がたつ、パーフェクトなエンディング。
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