息を飲むほどすべてが美しい。構図も人物もファッションもインテリアも音楽も台詞も、画面から溢れるすべてが美しかった。
とくにファッションとインテリアは何度もスクショしたくなるほど、おされ度が高かった。
しかし、とにかく長い。お互いを自らの半身であるかのように隙間なく抱きしめあったり、どうにもならない現実に苛立ち、怒り、ぶつかって離れたり、また耐えられず引き合ったり、、、共依存のような関係がだらだらと続く。
ひとりの相手に、なんでもかんでも求めてはだめだなと思った。
親のような絶対的守護神であることを、一緒に困難に立ち向かい戦ってくれるパートナーでいてくれることを、こみあげる愛しさを全身で受け止めてくれることを、求めすぎちゃいけない。
ようやく最後、ふたりともがそれぞれ、自分で立てたのだと信じたい。
セクシュアリティは自己申告制だと思うので、ロランスがトランス女性のレズビアンなのか、はたまたヘテロセクシャルのトランスヴェスタイトなのか、なんなのかという議論は意味がないけど、、、後者なのかなと感じた。まぁ、なんであっても、とにかくロランスなのだ。タイトルどおり、それがテーマなのだ。