シリーズもあれよあれよと第四弾となったが、ここに予定外の超名作が誕生した。今回は、廃校になった学校に伝わる「トイレの花子さん」伝説に挑む！
白石晃士作品に登場する霊能力者は、一般人とコミュニケーションがとれなかったり、世俗的な道徳とは別の価値観で動いている奴らばかりだったが、これまでとは違って、はじめて人格的に尊敬できる真壁先生が登場。彼女は事態の解決と怪異にとらわれたものの救出を第一に考えて行動し、落ち着いてスタッフを先導するため、さすがの工藤も今回ばかりは対立しない。
本作では、いつも以上に田代カメラマンの有能さが光っており、昼と夜を往来する時空の狭間のなかにおいても、通常撮影モードと暗視撮影モードを手際よく切り替えるプロフェッショナルな手腕を発揮。長い廊下を行ったり来たり、階段を上ったり下ったり、なが回しのスペクタクルを演出。
そして、コワすぎ！は只人が知覚できる範疇を越えた超次元へと足を踏み入れる。
