シリーズ最高傑作と言われている、白石監督によるモキュメンタリーホラー第4段。
暴力と恫喝で全てを解決する工藤Dの元へ、トイレの花子さんの投稿動画が送られてくる。
花子さんをカメラに収めて金儲けするべく、工藤Dが暴れ回る話。
この辺りからアシスタントの市川のキャラも立ってきまして、工藤Dに振り回されながらも、言い返すときは言い返すようになり、ツッコミ的な役割をこなすようになってきます。
すると工藤Dの破茶滅茶振りが、
余計に笑えるようになってきて、
「怖い、なのに笑っちゃう」というコワすぎシリーズの真骨頂が発揮されます。
今回話題になったのは、学校に突入してから真相解明までを、ノーカットワンテイクでお送りするという放送形式です。
無限に続く廊下や、階段を昇降する度に昼夜逆転するタイムスリップなど、恐怖の一部始終を長回しに見せる撮影方法は、素晴らしいの一言。
それでいてちゃんと怖いというのが腕の見せ所です。
怖くなかったら、ただのコメディになっちゃうんですが、あくまでも怖さがメインで時々笑えるというバランスが絶妙。
この話では、工藤Dの過去も明らかになり、シリーズ全体としても重要な作品と言えるでしょう。