ロボットマン

ウォッチメンのロボットマンのレビュー・感想・評価

ウォッチメン(2009年製作の映画)
4.2
2010_11_02
2018_07_19
二度目の鑑賞。
一度目の鑑賞時はアメコミヒーローはバットマンやスーパーマン、スパイダーマンくらいしか知らなかったので改めて。
あらゆるアメコミヒーローのなかでも最もリアリティのある(超常的な能力を持っていたとしても、世界はどう反応するかという点で)映画だと感じた。
基本的にヒーローたちもただの鍛え抜かれた人間で、なかには犯罪を犯すコメディアンのような粗暴な者も、ロールシャッハのような過激にでも正義を執行する者も。
それぞれが別々に確固たる正義を持っておりどれも間違っていてどれも正しく感じる。
そのなかで唯一正義にも何にも無関心で超常的な力を持つマンハッタンは、この映画のある意味で悪の化身である敵ですら全く手も足も出ないほど強く、直接的な戦いは絶対に避けたい存在であるところもこの映画の、というかウォッチメンの面白いところ。
オチの付け方も普通のヒーローではありえない方向で、ご都合主義な部分も綺麗事もなく考えさせられる。
もしこの世界に生きていたら何も知らない一市民であることが一番幸せかもしれない。