木野エルゴ

タイム・シーカー(タイムクラッシュ・超時空カタストロフ)の木野エルゴのレビュー・感想・評価

2.2
とてもコンパクトなタイムリープサスペンス。死ぬはずだった男が生き延び、世界の大惨事を巡る時間旅行「タイム・シーカー」の存在を偶然知ってしまい、起こりうる事件を未然に防ぐ物語。そこに未来の変化を防ごうとする黒服の男女とFBIが絡んでくる。

未来が変わることで消される息子を救うために主人公を殺して大惨事を人為的に引き起こそうとする黒服の女が『マトリックス』のトリニティーみたいだった。

アクションや爆発シーンの撮り方は正直ショボいけど、ストーリーにひねりがあり最低限のセットとVFXでできることをやった感が好印象。

ただ、時間軸云々の話がスタントン捜査官の存在で矛盾が生じてるんだけど、とくに重要なキャラっぽくなくていなくてもストーリーは成立するよな。まぁタイムリープ自体が創造の産物だから矛盾だらけでも問題ないか。

あと時間旅行者のマーレイ、重要な役かと思ったら暴走電車の先頭車両に残ってあっさり死んじゃったのがもったいなかった。「いや、普通に逃げろよ」って思ったね。
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