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雲のように風のようにのめるのレビュー・感想・評価

雲のように風のように(1990年製作の映画)
3.5
「1日3食、昼寝付き!」

この条件に惹かれて後宮に入るために花嫁修行に励む少女・銀河のものがたり

1時間半弱でさらっと観られるぶん、内容に反して演出に重みがないのが良くも悪くもと言ったところ。
原作がある作品のようだけど、ここまでトントン拍子に進むということはだいぶカットしたのかな?
あまりにも世界観や設定がしっかりしているから本当にあった話のように見えるけどファンタジーらしい。

それでもスタジオジブリのスタッフが名を連ねるだけあって都の人々やキャラクターの表情一つ一つが丁寧に描かれていて、まるでアニメーション制作の教科書みたいな作品でした。

時間の関係もあるのは分かるけど、もう少し演出に工夫すれば些細な脚本の粗は目立たなくなったのでは。
銀河の見た目と言葉遣いをもう少し変化させて銀河とコミューンが心を通わすところを1シーンでも良いから描いていたらかなり変わっていたと思う。

あとは、メインキャラなのにコミューンを演じている人がわりと棒読みで気になった。

近藤勝也さんのキャラデザは前から好きで、中性的な見た目や個性豊かな女の子やオジさんたちのキャラデザは上手いなと感じました。

私は江葉に惚れ惚れしました。こういう自分と正反対のキャラクターに憧れます。
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