酒見賢一氏のデビュー作『後宮小説』が原作のTVSP。
本作では、『魔女の宅急便』のキャラクターデザインをはじめ、数多くのジブリ作品に参加している近藤勝也氏がキャラクターデザイン・作画監督(単独)を務める。原画にもジブリ作品の参加アニメーターが数名いることから、画面からはどこかジブリ作品のような雰囲気を醸し出す。群衆などカロリーが高めなシーンもあり。
自由奔放な主人公とそれに引っ張られるように他の宮女達が戦う様子は痛快。終盤の気品が備わった様子からは成長が窺えるが、半年間の授業の描写がほぼないのが惜しい。結果、主人公の同室のキャラとのやり取りも少ない。ダイジェストでもいいから半年間の描写が欲しかったところ。