オトマイム

11'09''01/セプテンバー11のオトマイムのレビュー・感想・評価

11'09''01/セプテンバー11(2002年製作の映画)
3.7
2001年9月11日。もう17年も経つことに驚いてしまう。あの日TVのニュースでみた衝撃的な映像はありありと脳裏に焼き付いているのに。
11か国11人の映画監督によるオムニバス。ずっと気になっていてやっと観た。思い思いの視点から9.11が切り取られ、玉石混交ではあるがほぼ良作だと思う。いちばん好きなのはクロード・ルルーシュ監督(仏)の作品。《奇跡を待ち望む気持ち》は9.11に数えきれないほど渦巻いたであろうけれど、直球ではなく角度をずらして描かれており、たった11分とは思えない濃密なドラマだった。
そのほか印象に残った作品は、サミラ・マフマルバフ監督(イラン)、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督(メキシコ)、ミーラー・ナイール監督(インド)など。特にイニャリトゥ監督作品は唯一のドキュメンタリーであり、こんな見せ方もあるんだと面食らった。衝撃度はいちばん。