【パーフェクトより弾けてほしい】
濃いメンバー同士が大バトル!にめっちゃ弾けるかと思ったら大人しい。結局みんなイイコで、独裁リーダーに殆ど従っちゃうのね。…弾けるのは物語よりゲロでした(笑)。
現代版アメリカン・アカペラが目当てでみたのですが、アカペラの魅力を推すため物語を薄めた、という風でもないから、こちらの心も弾けぬまま終わりました。
せっかく、初めてスクールカーストを描いたとも言われる『ブレックファスト・クラブ』を出してみても、ヒロインの心移りをそれに、あそこまで任せてしまうのは、外部委託し過ぎでしょう(笑)。アメリカの若い観客が皆みている映画でもないと思うんだけど…。
ただ、アメリカ人じゃないとわからないだろうな、という箇所が相当あったことも確かで、だからこの仕上がりにはモヤモヤしてしまう。
そんな一方、アメリカでも初公開時は受けず、ネットで劇中アカペラ動画が受け始めて、じわじわ人気が広がった…とも聞きました。それ、よくわかりますね。
アカペラシーンはなかなかよかったです。特にリフラフという即興バトルがスリリングで楽しい!先がわからず映画的。
が、舞台決戦に至ると結果発表モードで、そこから物語がうねるということがなく、さほど盛り上がらなかった。ライバルチームたちの豊かさをあまり紹介しないことも勿体ない。
ベンアフレック顔アナケンちゃんの「Cups」に匹敵する意外なパフォーマンスが、もっとあるとよかったな。
あとこの映画、コリアン始め、アジア人は化け物とでも言いたそうですね(爆笑)。ゲロの中で泳いでろってか?あの役、アメリカでも人気らしいきゃりーぱみゅぱみゅが演じたらよかったのに!菊池凜子さんでなくてさ。
…え、違う人!?でも顔がおんなじだったよ!
そんなこんなでも、2がどうなるか、けっこう楽しみではあります。
<2015.6.4記>