このレビューはネタバレを含みます
堀北真希。久しぶりに観ます。「梅ちゃん先生」以来かな。儚げな美しさは変わらずに表情の演技が素晴らしい。十代の頃はそれほど魅力を感じなかったんだが、ここ数年の美しさと言ったら。
母親の骨を母の故郷のお墓に納骨する話。
堀北は兄と暮らしていたのだが、何年も別れて暮らしていた母親が転がり込んできて、今までの生活が変わってしまうことに苛立つ。実は母親は末期のがんを患っていて、そのまま亡くなってしまう。そして納骨のために母親の故郷に出掛けて行く。故郷で母親を知る人たちに囲まれて母親に対する感情がほぐれ、新しい感情を抱いて東京に戻る。
わざわざ観に出掛けるほどでもなかったけれど、フリーパスの消化のため。「あまちゃん」の田舎と感じが似ているが、田舎育ちのわたしに言わせれば、田舎の時間は長くて緩くて始末に負えない。母親がアイドル目指して東京へ向かう設定は「あまちゃん」と同じだし、東京へ向かいたくなる気持ちはよくわかる。理由なんかなく、とにかく居たくない。ゆいちゃんと同じ。
そんな思いをわたしに思い出させたこの映画と、堀北真希の感情はまるで一致しないので困ってしまう。
余貴美子が良かった。『愛と誠』の飲んだくれお母さんと被るけれど。