Torichock

麦子さんとのTorichockのレビュー・感想・評価

麦子さんと(2013年製作の映画)
4.1



年末にかけて立て続けに映画を観たので、レビューを書き
たいのですが、
じっくりと文に起こすのが大変な重厚な作品と、何を書い
たらいいのかわからないような、おバカ映画を鑑賞したた
め、滞ってます。
なので、順番は前後しますが、すんなりと受け止めれた作
品からで。

そもそも、僕が世界で一番好きな堀北真希の主演映画です
ので、悪く言えるわけもありません。というか、僕はまだ
勉強不足で鑑賞前なのですが(今借りてます)、「さんか
く」という、僕の周りでもかなり評判の高い作品を手がけ
た吉田恵輔監督だけあって、映画そのものもじっくりと丁
寧に描かれていて、単純に感情移入して
鑑賞していました。
正直、物語的には、もっと深いところで映画と心を通わし
たかったと思ったので、95分という時間が短かった印象
もありました、あと10分くらい長くてもいいような(も
っと堀北さんを観ていたい票もありますが笑)気もしない
でもないです。もう少しだけ細かく心の変化を感じれるシ
ーンがあっても...と、贅沢を言わせてもらえばですけ
どね。
しかし、涙堪えるシーンやクスッと笑えるシーンも多くあ
りました。
また、"あさひるばん"でもそうでしたが、温水さんのあ
のどこにでもいるオッさん演技は、ほんっとうに素晴らし
い。尊敬に値します。
あー!
あと、特に!予告から入っていた、堀北さんがアニメに合
わせてアニメ声でアテレコ的なことをするシーンなんて、
ファンからしたら垂涎モノです。

本作は、母とのつながりであり、母の本当の姿を、母が死
んだ後に知るという物語です。

母はその昔、自分にそっくりで(堀北さんが一人二役をや
るということです)アイドル歌手を目指していたという事
実を知る

あれ、こんなNHKの朝ドラなかったっけ?とは、思わな
いでください。
一応、吉田監督が7年前から温めていた作品なので。
堀北さんが世間的にも知られるようになったのは、"AL
WAYS 三丁目の夕日"で、六ちゃんという青森から集団就職で上
京してきた田舎者を演じたことが大きいです。その他にも

梅ちゃん先生(ちゃんと見たことないけど)とか。とにか
く、若手女優の中でもかなり昭和感が強いと思うんです。
パンフレットに書いてあったことだと思うんですが、その
昔に町中のアイドルだった女の子と、その娘の麦子という
二役に、説得力を持たせることが出来るのは、昔っぽさも
兼ね備えている堀北真希というキャスティングしかあり得
なかった、というようなことが書いてありました。
母親の少女時代を演じる堀北さんが、ちゃんとそこにその
時代に存在していた超絶美少女として、実在感を感じれる
のは、思ったよりずっとすごいことだと思いますし、彼女
ありき、堀北さん=麦子と狙いを定めて構想して、それを
映像にした吉田監督が素晴らしいと感じました。

僕的には、ここまでの俺得映画はそうないし、本当に観れ
て嬉しかった作品でした。
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