主人公は二人。初老の国語教師と作文のうまい美少年生徒。プレスシートの絵観ただけで、フランソワオゾン版『ベニスに死す』を目指しているのだと感じる。
話は三重構造。美少年の視点、美少年の創作、初老の視点…が絶妙に混ざり合う。オゾンのおしゃれさかっこよさ!
何気に書いた作文を褒められ嬉しくて、美少年は理屈ぽい初老に読ませようと、作文の題材探しをエスカレートさせていく。『家政婦は見た!』の要素が加わり、観るものをひきつける。
最終的な感想としては 初老のアホさ がリアルでいいと思った。いるいるこういう悲しいおじさん! 偉そうな中身子供のおじさん…がんばれ! と思った。