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野獣死すべしのめざましのレビュー・感想・評価

野獣死すべし(1980年製作の映画)
4.3
村川透監督作品。
主人公の伊達は刑事を殺害して拳銃を奪い、そのまま闇カジノで3人の人間を殺害する。その時にはまだ、動揺や情けなさのような部分を感じるのだが、自室で自身の頭を空砲で撃つ素振りをして以降、何の躊躇いもなく、無表情で殺人をする冷徹な「野獣」となってしまう。そこの対比が素晴らしく、松田優作の主人公の狂気的な演技が素晴らしく、思わず身震いしてしまう。
この撮影の為に奥歯四本を抜いてきた松田優作には脱帽である。
ラストシーンは邦画史上屈指の難解度であり、様々な考察を産んでいる。
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